どの時代でも、どんなスキルでも常に「オワコン」という言葉が出てきます。本当にそうなのでしょうか?IT業界は非常に移り変わりが速いため、すぐオワコンと言われる部分はあります。その中でどうやって生き抜いていけばいいのでしょうか。
逆に流行り廃りのあるスキルについて考えてみる
まずは時代に左右されない、の逆(=流行り廃りがある)について考えてみたいと思います。IT業界でいうとやはり言語やフレームワークでしょうか。つまり、目の前の作業を完遂するための「ツール」的なものです。次々と新しい技術が出てきますし、それに伴って扱うデータ量の増加、ユーザーを満足させるような体験といったことを実現するためには、その技術を取り入れなければなりません。古いサービスはリプレイスメントされて、新しく別のサービスはどんどん出てきます。今だに「COBOL」しか使えない案件がある、という話も聞いたことがありますが非常に稀です。そこまでいくともはや開発する人があまりいないため独壇場になれる場合がありますが、案件の絶対数が少ないためにあまり儲けることはできないかもしれません。
仕事をする上で大切なことは?
ここまではスキルというか、手段を達成するためのツールのお話をしてきましたが、実際に仕事を行うとなると、ヒューマンスキルも必要となってきます。ヒューマンスキルとは相手への思いやりや理解しようとする姿勢、物事を的確に伝えるといった対人関係のスキルです。これらはおそらくどんなに時代が変わっていっても必要とされるスキルですし、仕事をする上ではおそらく一番大切になるのではないかなと思います。
僕が色々な人と仕事をして、やりやすかったなと思ったりすぐ信頼できるなと感じた人はやはりこのヒューマンスキルが高い人が多かった印象があります。
マネジメントや採用に携わっている周りの人に聞いても、どの言語やフレームワークができるということよりもヒューマンスキルの方を重視しているという言葉を聞く方が多く、それだけ重要なスキルなのだなと感じています。
スキルをどうアピールしていくか
ツールとしてのスキルと内面的なスキルを持っていてもそれをどう人に伝えるか、ということもある意味スキルです。むしろ何よりも大切かもしれません。どうアピールしていくかということですが、とにかく人と話をしたりコミュニケーションを取ったりと、積極的に他人に絡んでいくことかなと僕は思います。アピールといっても「こんなことできます」と自分からグイグイいくのはちょっと違う気がしています。一緒にご飯に行ったり飲みに行ったり、同じプロジェクトで仕事をしたり、ちょっとした雑談をしたりとそういった中で相手が想像している自分と、自分の考えていることのギャップをすり合わせる作業が大切です。
ギャップがすり合わせられるとコミュニケーションも仕事もスムーズにいくため「自分のどの部分をどう知ってもらうか」というところを意識したやりとりを心がけるといいかもしれません。
アピールする上で意識すること
至極真っ当なことなのですが自分の想像していたリアクションと相手のリアクションの違いに気が付く、ということです。想像していたことと同じ反応があれば、ギャップは小さいだろうし、違いが大きければまだまだギャップはあります。笑い話で例えるとわかりやすいかもしれません。大抵の人はいくつかは鉄板の笑い話があると思います。鉄板だからこそ何度も人に話してブラッシュアップして、スラスラと話して笑いをとることができるネタに昇華できたのではないでしょうか。そのように、自分の話と相手のリアクションのギャップを、普段の生活や話の中に意識して取り入れることで自然とアピールが上手くなっていき、円滑なコミュニケーションを取ることができると考えています。
まとめ
一言で「スキル」といっても、分解していくと幅広い分野に及びます。自分の中でそれぞれを棚卸しして、どう伝えてどう活用していくか、どこを伸ばしていくかということを考えると「オワコン」とは縁がなく、長く活躍することができるのではないかと思います。