システム業界について

IT関連

こんにちは。未経験の人や興味のある人向けにシステム業界はどんな感じか、年収やスキルはどう上げていくか?という内容になります。
大まかにはSESと受託(請負)、自社開発の3つがあります。それぞれ気になる項目からどうぞ。

SESのこと


SESとは特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約のことです。人手の足りない他社に対して人材派遣をするというものです。ただ、派遣といっても派遣元の企業の規則に則りますし、成果物を求められるのではなくて、一定の時間その作業を行うことに対して報酬が支払われます。規則は派遣元、指示系統は派遣先というちょっとわかりづらい業態です。
いい面としては派遣元の就業規則に従うので、ブラックになりにくいところがあります。悪い面としては他社に派遣されて作業するため、自分がどこの企業に所属しているかわかりづらいということがあります。

受託(請負)のこと


SESが時間を差し出して作業を行うことで対価をいただくことに対して、受託は納品物を納めて対価をいただくというものです。逆に言えば納品しなければお金がもらえないという、ある意味開発力や資金力がないと受けることができません。また、受託開発をするために、規模によっては他社からSESで人を受け入れるということもあります。

自社開発のこと


システム業界でよく聞く(募集の際にアピールされる)のが、この自社開発、もしくは自社サービスになります。我々が普段よく使うサービス(例えばメルカリとか、Youtubeとか、転職サービスとかとか)が当てはまります。こちらは2つのフェーズがあり、一つが開発フェーズ、もう一つが運用フェーズです。
開発フェーズではそもそもどんなサービスを作るのか、どういったビジネスモデルにするか、スケジュール、リソース、といったことを策定しながら、開発を行なっていきます。開発期間は受託でもそうですが基本的に売上はありません。受託は納品すれば(基本的に)入金がありますが、自社開発はその開発しているサービスがうまくいく保証すらありません。
運用フェーズでは、利用ユーザーからの声から改善したり不具合を取り除いたりといったことがメインとなります。いわゆる「保守」という業務に当たります。ユーザーや売上をどう増やすか、顧客満足度をどう上げるかという視点で業務を行うため、目に見えて作り上げる、というわけではないため、人によってはちょっと物足りないと感じるかもしれません。でもサービスとしては開発よりも運用の方が期間的には長い場合がほとんどです。運用が終了するというのはサービスが終了するのとほぼ同意義ですので。

年齢と経験年数と年収


私が今まで関わってきたシステム業界で年齢はあまり関係ないと感じています。この業界で評価されるのは基本的にはどんな言語をどれくらいの期間経験してきたか、ということです。それで大まかな年収が決まってしまうくらいに。
ですのでプログラマやエンジニアとして長く活躍していきたいと考えている人は若いうちから業界に飛び込んで経験を積むことが年収アップにダイレクトにつながります。
特に今はTI人材不足と言われていますし、私の実感としてはリプレイス案件(古いシステムを新しくすること)が今後も増えてくると感じています。つまり、よりIT人材が求められることとなるはずです。

どこで経験を積むか


自社開発(自社サービス)は花形ですけど、開発段階ではスキルが求められますし、運用になるとルーチンワークが多くなります。そのため初めてで自社開発に飛び込むのは正直おすすめしません。
受託開発は納期に間に合わせて作業を行うため、環境としてはブラックになりがちで、指導する人も忙しい傾向があります。タイミングや環境によっては非常に成長できますが、運次第です。
そのため最初はSES、特に複数人で同じ派遣先に入っている企業が私としてはおすすめです。SESで同じ案件に入っていれば教えてくれる機会も多いですし、比較的ホワイトな環境で学びながら成長することができます。ここで経験を積んで転職、というのが年収アップの近道だと思います。

まとめ


ざっくりとシステム業界を紹介してみました。未経験でも入れる選択肢はたくさんありますが、どこを選ぶかでその後の人生や年収が大きく変わります。ぜひ自分に合うキャリアを選んでください。

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